「手足に力が入りにくい」
「しびれが続いている」
「歩きにくさや疲れやすさがなかなか改善しない」
このような症状が長く続く場合、**CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)**という病気が関係していることがあります。
CIDPは、末梢神経に炎症が起こり、手足の筋力低下や感覚障害が慢性的に続いたり、再発を繰り返したりする病気です。CIDPは8週以上にわたる慢性進行性、または再発性の四肢の筋力低下・感覚障害を主な特徴とする末梢神経疾患とされています。
この記事では、CIDPの症状や生活で困りやすいこと、リハビリで大切な考え方についてわかりやすく解説します。
CIDPとは?
CIDPは、正式には慢性炎症性脱髄性多発神経炎といいます。
末梢神経は、脳や脊髄からの命令を手足の筋肉へ伝えたり、手足の感覚を脳へ伝えたりする役割があります。
CIDPでは、この末梢神経の働きが障害されることで、
- 手足に力が入りにくい
- しびれがある
- 歩きにくい
- 細かい作業がしにくい
- 疲れやすい
- バランスを崩しやすい
といった症状が出ることがあります。
CIDPでは運動神経や感覚神経の障害により、腕が上がりにくい、箸が使いづらい、足がしびれる、スリッパが脱げやすい、歩きにくいなどの症状が起こると説明されています。
CIDPで起こりやすい症状
■① 手足に力が入りにくい
CIDPでは、手足の筋力低下が起こることがあります。
例えば、
- 腕が上がりにくい
- 物を持ちにくい
- ペットボトルのふたが開けにくい
- 階段が上がりにくい
- 立ち上がりにくい
- 長く歩くと足が重くなる
などです。
手足の力が入りにくくなることで、家事・外出・仕事・趣味などに影響が出る場合があります。
■② しびれ・感覚の鈍さがある
CIDPでは、感覚神経にも影響が出ることがあります。
そのため、
- 手足がしびれる
- 足裏の感覚がわかりにくい
- 手先の細かい感覚が鈍い
- 物を落としやすい
- 暗い場所で歩きにくい
- バランスを崩しやすい
といった症状が出ることがあります。
足裏の感覚が低下すると、床の状態がわかりにくくなり、転倒リスクにもつながります。
■③ 歩きにくい・転びやすい
足の筋力低下や感覚障害があると、歩行に影響が出やすくなります。
例えば、
- 歩幅が小さくなる
- 足が前に出にくい
- スリッパが脱げやすい
- 段差でつまずく
- 階段が不安
- 長距離を歩くと疲れる
などです。
症状が進んだ場合には、杖や車椅子での移動が必要になる場合もあるとされています。
■④ 症状が良くなったり悪くなったりすることがある
CIDPでは、治療によって改善しても、再発を繰り返すことがあります。
CIDPでは症状が治療で改善しても再発を繰り返すことがあり、徐々に障害が蓄積して筋萎縮が起こる場合もあると説明されています。
そのため、CIDPでは一時的な症状だけでなく、長期的に体の状態を確認しながら生活を整えることが大切です。
GBSとの違い
CIDPは、ギラン・バレー症候群(GBS)と似た症状が出ることがあります。
どちらも末梢神経に関係する病気ですが、特徴に違いがあります。
GBSは比較的急に症状が進む病気として知られています。一方、CIDPは8週以上にわたって症状が続く、または再発を繰り返す慢性的な経過をたどる病気です。
簡単にいうと、
- GBS:急に症状が進むことが多い
- CIDP:慢性的に続く・再発を繰り返すことがある
という違いがあります。
「一度よくなったのに、また力が入りにくくなってきた」
「しびれや歩きにくさが長く続いている」
という場合は、CIDPのような慢性の末梢神経障害も考える必要があります。
生活で困りやすいこと
■① 階段や長距離歩行がつらい
足に力が入りにくいと、階段や坂道、長距離歩行が大変になりやすいです。
特に、
- 外出後に強く疲れる
- 階段で足が上がりにくい
- 買い物中に休憩が必要
- 駅や病院での移動が不安
といった困りごとにつながることがあります。
■② 手先の作業がしにくい
手の筋力低下やしびれがあると、細かい作業が難しくなります。
例えば、
- 箸を使う
- ボタンを留める
- 字を書く
- スマホを操作する
- 袋を開ける
- 料理をする
などです。
無理に頑張るより、道具や姿勢を工夫することで生活しやすくなる場合があります。
■③ 転倒が不安になる
筋力低下と感覚障害が重なると、転倒しやすくなります。
特に、
- 暗い場所
- 段差
- 玄関
- 浴室
- 階段
- 屋外のデコボコ道
では注意が必要です。
■④ 疲れやすさで活動量が落ちる
CIDPでは、手足の動かしにくさやしびれによって、普段の生活でも疲れやすくなることがあります。
疲れやすいから動かない
↓
筋力や体力が落ちる
↓
さらに動きにくくなる
という流れにならないように、無理のない範囲で活動量を保つことが大切です。
治療とリハビリの考え方
CIDPでは、医療機関での治療が大切です。
CIDPの治療としてステロイド療法、免疫グロブリン療法、血液浄化療法が行われます。
また、CIDP・MMNは適切な治療によって症状改善が認められ、長期予後の改善も期待される疾患であるため、治療機会を逃さないことが重要とされています。
リハビリは、治療と並行して、
- 筋力低下への対応
- 歩行やバランスの改善
- 疲労への配慮
- 転倒予防
- 生活動作の工夫
を行うことが目的になります。

リハビリで大切なこと
■① 筋力に合わせて運動量を調整する
CIDPでは、筋力低下がある状態で無理をしすぎると、疲労が強くなることがあります。
そのため、
- 今できる力に合わせる
- 短時間から始める
- 休憩を入れる
- 疲れが翌日に残らない範囲にする
- 痛みやしびれが強い日は無理しない
ことが大切です。
■② 歩行・バランス練習
歩きにくさやふらつきがある場合は、歩行練習やバランス練習を行います。
例えば、
- 立ち上がり
- 立位保持
- 歩行練習
- 方向転換
- 段差練習
- 階段練習
などです。
必要に応じて、杖・歩行器・装具なども検討します。
■③ 感覚低下をふまえた転倒予防
足裏の感覚が鈍い場合、目で確認しながら歩くことも大切です。
自宅では、
- 床に物を置かない
- コードをまとめる
- 段差を確認する
- 足元を明るくする
- 滑りにくい靴を選ぶ
などの環境調整も重要です。
■④ 手の動作練習
手の力や感覚に不安がある場合は、生活に近い動作を練習します。
- 箸操作
- ボタン操作
- 書字
- 物をつかむ
- スマホ操作
- ペットボトルの開閉
などです。
必要に応じて、自助具や道具の工夫も検討します。
■⑤ 疲れにくい生活動作を考える
同じ動作でも、やり方を変えるだけで疲れにくくなる場合があります。
例えば、
- 座って作業する
- 重い物を持ちすぎない
- 家事を小分けにする
- 外出時は休憩場所を決めておく
- 体調の良い時間帯に動く
などです。
■⑥ 再発や変化に気づく
CIDPでは、症状が良くなったり悪くなったりすることがあります。
そのため、
- 歩ける距離が短くなった
- 階段が急に大変になった
- 手足のしびれが強くなった
- 物を落とすことが増えた
- 疲労が強くなった
などの変化があれば、早めに医療機関や専門職へ相談しましょう。

自宅で気をつけたいポイント
■① 転倒しやすい場所を減らす
CIDPでは、筋力低下や感覚低下により転倒しやすくなることがあります。
- 玄関
- 階段
- 浴室
- トイレ
- 夜間の廊下
などは、手すりや足元灯を活用すると安心です。
■② 疲れる前に休む
「まだ動ける」と思って無理をすると、後から疲れが強くなることがあります。
疲れてから休むのではなく、疲れる前に休むことが大切です。
■③ 靴や歩行補助具を見直す
足元が不安定な場合は、靴や歩行補助具の見直しも大切です。
- かかとが安定した靴
- 滑りにくい靴
- 杖
- 歩行器
- 装具
などを、状態に合わせて検討しましょう。
こんな時は専門家へ相談を
以下のような変化がある場合は、早めの相談をおすすめします。
- 手足の力が入りにくい状態が続く
- しびれが長引いている
- 歩きにくさが強くなった
- 転倒が増えた
- 階段が急に大変になった
- 物を落とすことが増えた
- 以前より疲れやすい
- 一度よくなった症状が再び悪くなった
CIDPは治療により改善が期待できる場合があるため、気になる症状を放置しないことが大切です。
京都でリハビリを検討している方へ
エール神経リハビリセンター伏見では、
- CIDPによる筋力低下
- しびれや感覚低下
- 歩行不安
- 転倒予防
- 生活動作の困りごと
- 疲れやすさへの対応
などに対して、専門的なリハビリを行っています。
「今の状態に合ったリハビリを知りたい」
「歩きやすさを改善したい」
「安全に生活を続けたい」
という方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. CIDPはどんな病気ですか?
A. 8週以上にわたり、手足の筋力低下や感覚障害が続く、または再発を繰り返す末梢神経の病気です。
Q. CIDPとGBSは違いますか?
A. 似た症状が出ることがありますが、CIDPは慢性的に続いたり再発を繰り返したりする点が特徴です。
Q. CIDPでもリハビリは必要ですか?
A. はい。筋力低下や感覚障害に合わせて、歩行・バランス・転倒予防・生活動作の工夫などを行うことが大切です。
まとめ
CIDPは、
- 手足に力が入りにくい
- しびれや感覚低下がある
- 歩きにくい
- 転びやすい
- 症状が長く続く
- 再発を繰り返すことがある
といった特徴をもつ末梢神経の病気です。
リハビリでは、
👉 筋力に合わせて運動する
👉 歩行やバランスを整える
👉 転倒を予防する
👉 手の動作を練習する
👉 疲れすぎない生活動作を考える
ことが大切です。
症状の変化に気づきながら、医療機関での治療とリハビリを組み合わせ、その人らしい生活を続けていきましょう。
📞 お電話/📩 お問い合わせフォーム
電話:075-585-3339(10:00-18:00/日祝休)
LINE:24時間受付(返信は営業時間内)→こちらをクリック
京都・伏見で、自費リハビリを本気で考えるなら。
あなたとご家族の「これからの生活」を、一緒に考えます。
京都のエール神経リハビリセンターでは、今後の生活が不安なあなたに寄り添います。オーダーメイドで適格な運動プランの提案や訓練を提供!
京都での自費リハビリが、あなたの未来の一歩になります。
エール神経リハビリセンターの動画はこちら↓↓↓
経験豊富な理学療法士がチームを組みご利用者様の思いを実現できるよう最善を尽くします。ご興味があれば体験に来ていただけると嬉しいです。
お問い合わせ・ご予約
現在、エール神経リハビリセンター伏見ではリハビリ体験を実施しております。
リハビリ体験はこちら↓
特別リハビリ体験のご案内 | エール神経リハビリセンター 伏見 (aile-reha.com)
LINEでもお気軽にお問合せ下さい↓








