階段を下りるのが怖いのはなぜ?手すり・足元・身体の確認ポイント

「平らな道は歩けるのに、階段を下りるときは怖い」「手すりがないと足が出ない」と感じることはありませんか。

階段の怖さは、足の力だけで説明できるとは限りません。痛みやバランス、足元の見え方、手すりなどの環境、転倒への不安を合わせて確認します。特に脳卒中後の転倒リスク評価では、身体・感覚・心理・薬・環境など、複数の要素を確認することが勧められています。[1]

まず安全を確保し、どこで何が起こるかを整理することから始めましょう。

01 GUIDE

下りるときだけ怖い場合に、確認したいこと

 

階段を下りるときは、次の段へ足を置きながら、身体を支えて移動します。平らな通路とは、足の置き場所や段差、手すりの位置が違います。普段歩けるからといって、階段での安全を同じように判断することはできません。

「膝に痛みがある」「足先が引っかかりそう」「段の端が見えにくい」「後ろから人が来ると焦る」など、怖さにつながる場面を具体的に伝えましょう。これらは相談項目の例で、症状から原因を診断する一覧ではありません。

脳卒中後の方は、ふらつきに関わる身体や感覚・視覚の状態に加え、転倒への怖さも相談してください。ガイドラインでも、転倒の不安を評価し、必要な支援につなげることが勧められています。[1]

02 GUIDE

家庭では、手すり・明るさ・足元の環境を確認

 

医療機関の転倒予防資料は、手すりの使用、十分な照明、足に合う靴、急がないこと、床や階段周囲の物を減らすことなどを紹介しています。[2]

手すりを使えるか、ぐらつきがないか、段の上に物が置かれていないかを家族と確認しましょう。暗い階段では先に照明をつけ、足元を見える状態にします。無理に荷物を持って、支える手が使えない状態にしないことも相談したい点です。

手すり・照明・足元を確認するための図です。足を出す順番や介助の方法を示すものではありません。

手すりの設置や位置変更が必要そうなら、担当のリハビリ専門職やケアマネジャーなどに、住環境を含めて相談してください。道具や環境を変えても転倒をゼロにできるとは限りません。

POINT

怖さを我慢して繰り返すより、どの場面が不安かを整理し、身体・道具・環境・介助を一緒に確認しましょう。

03 GUIDE

足を出す順番や、介助方法は個別に確認

 

「上りはこの足、下りはこの足」という説明を見かけることがありますが、麻痺、痛み、手すりの位置、杖・装具などによって、安全な方法の確認が必要です。ネットの図だけで、自分に合う動作や介助を決めないでください。

West Suffolk NHSの階段・段差の資料も、理学療法士による助言と実演を受けて使うことを前提にしています。対象は全荷重が可能な方で、その手順をすべての脳卒中患者へ当てはめることはできません。[3]

怖さやふらつきが強いときに、手すりを離して反復練習を行うことは避けましょう。家族が後ろから押したり、腕を強く引いたりして進ませるのではなく、必要な介助や補助具を担当者に確認します。

04 GUIDE

リハビリで相談するときのメモ

 

相談では、階段の段数・段の高さ・幅、手すりの左右、上りと下りの違い、痛みやふらつき、杖・装具の使用、介助の有無を共有しましょう。安全な場所から家族が撮った階段の写真などが、環境を説明する助けになる場合もあります。危険な動作を撮影する必要はありません。

専門職と相談する目標は、「家の階段を使いたい」「外出先ではエレベーターも選びたい」など、ご自身の暮らしに合わせて考えられます。階段を無理に使い続けることが、唯一の目標ではありません。

片足で支えることが気になる方は、片足立ちの秒数と測り方、椅子から立つときにも困っている方は、立ち上がりにくさについての記事もご覧ください。どちらも、階段での安全を直接判定するテストではありません。

FAQ

よくある質問

 

Q

筋トレをすれば、階段の怖さはなくなりますか?

A

足の力だけが原因とは限りません。痛み、見え方、バランス、手すりや不安も確認し、必要な練習や環境の工夫を個別に考えます。

Q

一段ずつ下りれば、誰でも安全ですか?

A

一段ずつでも安全は保証できません。身体の状態と階段の環境、補助具や介助を確認し、自分に合う方法を専門職から教わりましょう。

Q

家族はどう手伝えばよいですか?

A

必要な介助を確認するまでは、腕を引いたり急がせたりしないでください。荷物を代わりに持つなど、本人が支えを使える環境を整え、介助方法は担当者に確認しましょう。

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AILE FUSHIMI

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REFERENCES

参考文献・資料

 
  1. Intercollegiate Stroke Working Party. National Clinical Guideline for Stroke for the UK and Ireland. 2023. Sections 4.20–4.21.
  2. Guy’s and St Thomas’ NHS Foundation Trust. Falls: Staying safe at home. 発行年明記未確認.
  3. West Suffolk NHS Foundation Trust, Physiotherapy Department. Managing stairs and steps – full weight bearing (FWB). 2021年9月28日発行. Reference 5298-3.

本記事は一般的な情報提供です。診断や個別の運動・装具の判断は、医師や担当の専門職へご相談ください。

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