「足が上がりにくくてつまずく」
「昔から足が細いと言われる」
「足首に力が入りにくい」
このような症状がある場合、**シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)**という病気が関係していることがあります。
CMTは、手足の末梢神経に影響が出ることで、筋力低下や感覚障害が起こる病気です。特に足から症状が始まりやすく、歩きにくさや足の変形につながることがあります。
この記事では、CMTの特徴や生活で困りやすいこと、リハビリで大切なポイントをわかりやすく解説します。
シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)とは?
CMTは、正式にはシャルコー・マリー・トゥース病と呼ばれる末梢神経の病気です。
主に、
- 足や手の筋力低下
- 感覚の低下
- 足の変形
- 歩行障害
などがみられます。
遺伝性ニューロパチーの代表的な病気とされ、下肢遠位筋の筋力低下や感覚障害、凹足などが特徴となります。
CMTで起こりやすい症状
■① つまずきやすい・足が上がりにくい
CMTでは、足首を上げる筋肉が弱くなりやすく、
- つまずきやすい
- 段差で足が引っかかる
- スリッパが脱げやすい
- 階段が不安
- 歩くと疲れやすい
といった症状が出ることがあります。
特に、足先が上がりにくい「下垂足」がみられる場合があります。
■② 足が細くなる・変形する
CMTでは、足の筋肉がやせやすく、
- ふくらはぎが細い
- 足の甲が高い(凹足)
- ハンマー趾
- 足首が不安定
などがみられることがあります。
靴が合いにくくなったり、長く歩くと痛みが出たりすることもあります。
■③ 手が使いにくくなる
進行すると、手の細かい動作がしにくくなる場合があります。
例えば、
- ボタンを留めにくい
- 箸が使いにくい
- 字が書きにくい
- ペットボトルが開けにくい
- 物を落としやすい
などです。
■④ 感覚がわかりにくくなる
CMTでは、感覚障害がみられることがあります。
- 足裏の感覚が鈍い
- 熱さがわかりにくい
- バランスを崩しやすい
- 暗い場所で歩きにくい
などです。
感覚が低下すると、転倒リスクにもつながります。
CMTの特徴
CMTでは、
👉 「足首が上がりにくい」
👉 「足の変形が出やすい」
👉 「長い距離で疲れやすい」
という特徴があります。
そのため、
- 靴選び
- 装具
- 転倒予防
- 歩き方の工夫
がとても重要になります。
生活で困りやすいこと
■① 長く歩くと疲れやすい
歩行時に余計な力が必要になるため、
- 買い物
- 通勤
- 学校
- 外出
- 階段
などで疲れやすくなることがあります。
■② 転びやすい
足先が上がりにくいことで、
- 段差
- カーペット
- 電源コード
- 小さな障害物
などに足が引っかかりやすくなります。
■③ 靴が合いにくい
凹足や足趾変形があると、
- 靴が痛い
- 幅が合わない
- 長く歩けない
- 足裏が疲れる
などの悩みにつながることがあります。
リハビリで大切なこと
CMTのリハビリでは、
「筋力を無理に鍛える」だけではなく、
👉 安全に歩く
👉 疲れすぎを防ぐ
👉 足を守る
👉 転倒を減らす
ことが重要になります。
■① 足首が硬くならないようにする
足首が硬くなると、さらに歩きにくくなる場合があります。
そのため、
- 足首のストレッチ
- ふくらはぎの柔軟性
- 関節可動域練習
などを行います。
■② 転倒予防を行う
CMTでは転倒予防がとても重要です。
例えば、
- 段差確認
- バランス練習
- 方向転換練習
- 暗い場所への注意
- 手すり使用
などを行います。
■③ 装具を活用する
足首が上がりにくい場合は、短下肢装具(AFO)を使うことがあります。
装具によって、
- つまずきにくい
- 歩きやすい
- 疲れにくい
- 転びにくい
と感じる方もいます。
「まだ早い」と我慢するより、早めに相談することが大切です。
■④ 靴を見直す
靴はとても重要です。
おすすめされやすいのは、
- かかとが安定する
- 足首を支えやすい
- 滑りにくい
- 足先に余裕がある
- 軽すぎない
靴です。
逆に、
- サンダル
- かかとの浮く靴
- 底が薄すぎる靴
は注意が必要な場合があります。
■⑤ 疲れすぎない運動量にする
CMTでは、無理をしすぎると疲労が強くなることがあります。
そのため、
- 短時間から始める
- 休憩を入れる
- 長距離を無理しない
- 疲れを翌日に残しすぎない
ことが大切です。
■⑥ 手の動作練習
手の症状がある場合は、
- ボタン操作
- 書字
- 箸操作
- 物をつかむ
- スマホ操作
などを練習します。
必要に応じて、自助具を使う場合もあります。

自宅で気をつけたいポイント
■① 転倒しやすい場所を減らす
- 床に物を置かない
- コードをまとめる
- 段差を確認する
- 夜間は足元を明るくする
などが大切です。
■② 足を傷つけないようにする
感覚が鈍い場合は、
- 靴擦れ
- やけど
- 傷
に気づきにくいことがあります。
毎日足を確認する習慣も大切です。
■③ 無理をしすぎない
「歩けるから大丈夫」と無理を続けると、疲労が強くなる場合があります。
休憩を入れながら活動することも大切です。
京都でリハビリを検討している方へ
エール神経リハビリセンター伏見では、
- CMTによる歩行障害
- 転倒予防
- 足の使いにくさ
- バランス障害
- 装具や靴の相談
などに対して、専門的なリハビリを行っています。
「もっと歩きやすくしたい」
「転倒を減らしたい」
「自分に合った方法を知りたい」
という方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. CMTはどんな病気ですか?
A. 末梢神経に影響が出る遺伝性ニューロパチーで、足の筋力低下や感覚障害、凹足などが特徴です。(nanbyou.or.jp)
Q. なぜつまずきやすいのですか?
A. 足首を上げる筋肉が弱くなることで、足先が引っかかりやすくなるためです。
Q. 装具は早めに使った方がいいですか?
A. 装具によって歩きやすさや安全性が改善する場合があります。転倒予防のためにも、早めの相談が大切です。
まとめ
シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)は、
- 足が上がりにくい
- つまずきやすい
- 足の変形が出やすい
- 長く歩くと疲れやすい
- 手の細かい動作がしにくい
などがみられる病気です。
リハビリでは、
👉 転倒を防ぐ
👉 足首を硬くしない
👉 靴や装具を調整する
👉 疲れすぎない
👉 安全に歩き続ける
ことが大切です。
その人の生活に合った工夫を続けながら、「歩ける生活」を長く支えていきましょう。
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