(京都自費リハビリの理学療法士が教える)脊髄損傷のASIA分類について

ASIA分類とは__

 
ASIA(アメリカ脊髄損傷協会)分類は、脊髄損傷(SCI)の神経学的評価を行うための国際的な基準です。この分類は、脊髄損傷の重症度を評価し、治療方針や予後を決定するために広く使用されています。
 

①ASIA分類の概要

ASIA分類は、脊髄損傷の評価において以下の5つのグレード(AからE)を用います:

 

* A(完全麻痺): 運動および感覚機能が全く保存されていない状態。
* B(感覚不完全): 感覚機能は保存されているが、運動機能は完全に失われている状態。
* C(運動不完全): 運動機能が保存されているが、神経学的レベル以下の主要筋肉の半数以上が筋力グレード3未満である状態。
* D(運動不完全): 運動機能が保存されており、神経学的レベル以下の主要筋肉の半数以上が筋力グレード3以上である状態。
* E(正常): 過去に障害があったが、現在は運動および感覚機能が正常である状態。

 

この評価は、感覚機能と運動機能をそれぞれスコア化し、脊髄損傷の程度を客観的に判断するために使用されます。

 

②評価方法

ASIA分類の評価は、以下のような手順で行われます:

 

1. 感覚検査: 皮膚の感覚を評価するために、28の皮膚領域(デルマトーム)において触覚と痛覚をテストします。感覚は0(消失)、1(鈍麻)、2(正常)の3段階で評価されます。
2. 運動検査: 上肢と下肢の主要な筋肉の筋力を評価します。筋力は0から5までの6段階で評価され、合計点が算出されます。
3. 神経学的レベルの決定: 感覚および運動機能が正常な最下位の髄節を特定し、神経学的損傷レベルを決定します。

 

③ASIA分類の重要性

・ASIA分類は、脊髄損傷の評価において国際的に認知された基準を提供します。これにより、医療従事者は患者の状態を一貫して評価し、比較することが可能になります。

・ 個別化された治療計画: ASIA分類に基づく評価は、患者の運動機能や感覚機能の状態を明確にし、それに応じた個別のリハビリプランを策定するのに役立ちます。例えば、ASIA CやDの患者には、特定の筋力トレーニングや機能的な動作練習が必要です。

・ 多職種連携の促進: ASIA分類を用いることで、医師、理学療法士、作業療法士などの多職種が共通の言語で患者の状態を理解し、連携してリハビリを進めることができます。これにより、患者のADL(Activities of Daily Living)向上に向けた効果的な支援が可能になります。

 

このように、ASIA分類は脊髄損傷のリハビリにおいて、患者の状態を正確に把握し、効果的な治療を行うための不可欠なツールです。


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