脳卒中・パーキンソン病の「転ばない歩き方」—DGIで転倒リスクを見える化

京都・エール神経リハビリセンターでは、利用者さまの「歩く力」を客観的に把握し、最短距離で成果につなげるために**Dynamic Gait Index(DGI)**を活用しています。DGIは、日常で起こる“歩きながらの変化”にどれだけ適応できるかを評価し、転倒リスクを見える化する信頼性の高い評価法です。


DGIでわかること

  • 歩行の安定性:平地歩行だけでなく、速度の変更や頭部の動き、方向転換、障害物の通過、階段昇降など、日常そのものを切り取った課題で評価します。

  • 転倒リスク:合計24点満点。19点以下は転倒リスクが高い目安になります。

  • リハビリの優先順位:弱点(例:方向転換が不安定、階段でふらつく など)が明確になるため、無駄なく集中的にトレーニングが可能です。

    Dynamic Gait Index


評価項目(8課題)

  1. 平地歩行

  2. 歩行速度の変更(通常/速く/遅く)

  3. 頭部を左右に向けながら歩く

  4. 頭部を上下に動かしながら歩く

  5. 歩行中の方向転換

  6. 障害物を越える

  7. 円錐等の目印の周回歩行

  8. 階段の昇降

    各課題は0~3点で評価し、合計24点で判定します。

    Dynamic Gait Index


こんな方におすすめ

  • 脳卒中の後遺症でバランスが不安定になりやすい方

  • パーキンソン病でOn/Offや方向転換が苦手な方

  • 前庭機能障害や高齢化に伴うふらつきが気になる方

  • 外出時に怖さ(人混み・段差・階段)が出てきた方 など

    エールでは、DGIで実生活に直結する“つまずきポイント”を見つけ、「転ばない・怖くない」歩行をめざします。


DGIスコアが19点以下だった場合の対策

エールでは、評価結果にもとづきオーダーメイドの介入を実施します。

  • バランス特化トレーニング

    片脚立位、方向転換、狭い支持基底面での課題など、転倒リスクと直結する要素を段階的に強化。

  • 下肢・体幹の筋力強化

    立ち上がり・階段・段差に効く実践的な筋力トレーニングを中心に。

  • デュアルタスク歩行

    会話・持ち物・視線移動など“ながら”課題で実生活の不意な変化に対応する力を養成。

  • 環境調整アドバイス

    家屋の動線・手すり・段差・照明・敷物などを見直し、家庭内の転倒リスクを低減。

  • 補助具の最適化

    杖・歩行器の選定や高さ調整、屋内外での使い分けを専門家が伴走。

  • 定期再評価

    DGIを指標に変化を見える化し、常に最短ルートでプログラムを更新します。


エールのDGI活用フロー

  1. 初回カウンセリング:症状と生活動線をヒアリング

  2. DGI評価:8課題を安全に実施、弱点を抽出

  3. 個別プログラム設計:課題別メニュー+家庭での実践法

  4. トレーニング&生活指導:転倒場面を想定した実践練習

  5. 再評価&アップデート:成果を数値で確認し、次の目標へ


よくある質問

Q. 評価はどれくらい時間がかかりますか?

A. 10~15分程度が目安です(身体状況に応じて調整します)。

Q. 家でもできる対策はありますか?

A. 個別の弱点に合わせたホームエクササイズ環境調整の提案をセットでお伝えします。


まとめ

DGIは、**「現実の歩行」**を切り取った評価だからこそ、転倒予防と社会参加の両立に強い指標です。点数に一喜一憂するのではなく、点数を“行動”に変える設計が重要。エール神経リハビリセンターは、評価→介入→再評価のサイクルで、怖さのない一歩を積み重ねます。


ご相談・体験のご予約

 

京都のエール神経リハビリセンターでは、病気によって今後の生活が不安なあなたに寄り添います。オーダーメイドで適格な運動プランの提案や訓練を提供!

ご利用者様の身体状況に合わせてリハビリを進めていきます。

 

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経験豊富な理学療法士・作業療法士がチームを組みご利用者様の思いを実現できるよう最善を尽くします。ご興味があれば体験に来ていただけると嬉しいです。

 

また、脳卒中後遺症による麻痺だけではなく、パーキンソン病などの神経性障害や、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症などの運動器疾患、慢性疼痛など様々なお身体の悩みに対しても対応させて頂いております。

 

 

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