【夏バテとフレイルの違いとは?】「ただの疲れ」と思わないために知っておきたいポイント

「暑くなってから疲れやすい」

「食欲が落ちてきた」

「最近、体重が減ってきた気がする」

このような変化は、夏によくある“夏バテ”と思われがちです。

しかし高齢者の場合、単なる夏バテではなく、フレイルにつながるサインが隠れていることがあります。

フレイルとは、年齢とともに心身の機能が低下し、健康な状態と介護が必要な状態の中間にある状態を指します。早めに気づいて対策することで、状態の悪化を防ぎやすくなることが大切なポイントです。

この記事では、夏バテとフレイルの違いや、見逃したくないサイン、日常生活で気をつけたいポイントをわかりやすく解説します。


夏バテとは?

夏バテとは、暑さによって体調を崩しやすくなる状態です。

暑い時期は、

  • 汗をかく
  • 食欲が落ちる
  • 睡眠が浅くなる
  • 冷たいものが増える
  • 室内外の温度差が大きくなる

などにより、体に負担がかかりやすくなります。

その結果、

  • 体がだるい
  • 食欲がない
  • 疲れやすい
  • 胃腸の調子が悪い
  • 眠りにくい

といった変化が出ることがあります。

👉 夏バテは、暑さや生活リズムの乱れによって起こりやすい一時的な体調不良です。


フレイルとは?

フレイルとは、加齢により体や心の働きが弱くなり、健康な状態から介護が必要な状態へ移行しやすくなっている状態です。

フレイルでは、

  • 体重減少
  • 筋力低下
  • 疲労感
  • 歩く速さの低下
  • 活動量の低下

などが見られることがあります。

意図しない体重減少は高齢者にとって注意すべきサインであり、半年で5%を超える体重減少がある場合は、心や体に隠れた病気がないか確認が必要としています。


夏バテとフレイルの違い

夏バテとフレイルは、どちらも「疲れやすい」「食欲が落ちる」といった症状が出ることがあります。

しかし、違いはあります。

夏バテ、フレイルの違い

👉 「暑いから疲れているだけ」と思っていても、体重減少や筋力低下が続く場合は注意が必要です。


高齢者で注意したい理由

高齢者は、夏の暑さによる食欲低下や水分不足が起こりやすい時期です。

さらに、食事量が減ると、たんぱく質やエネルギーが不足しやすくなります。

高齢者は食欲不振から体重が減少し、低栄養状態となることが少なくないとされています。低栄養の要因には、口腔機能の問題、飲み込みにくさ、薬の副作用、精神的ストレス、独居や活動範囲の低下なども関係します。

また、たんぱく質の摂取量が少なくなると筋肉量が減少しやすく、高齢者ではより一層たんぱく質を含む食品を摂ることが大切とされています。


「ただの夏バテ」で済ませない方がよいサイン

以下のような変化が続く場合は注意しましょう。

フレイルのサインチェック

👉 当てはまる項目が多い場合は、夏バテだけでなくフレイル予防の視点で生活を見直すことが大切です。


夏場に意識したい食事のポイント

■① たんぱく質を意識する

筋肉を維持するためには、たんぱく質が大切です。

おすすめは、

  • 豆腐
  • 納豆
  • 牛乳・ヨーグルト

などです。

食欲がない時でも、冷奴・卵料理・ヨーグルトなど、食べやすい形で取り入れてみましょう。


■② 冷たい麺だけで済ませない

暑い時期は、そうめんや冷たい麺だけになりやすいです。

ただし、麺だけではたんぱく質や野菜が不足しやすくなります。

例えば、

  • 卵をのせる
  • ツナや鶏肉を加える
  • 豆腐を添える
  • 野菜を一緒に摂る

など、少し足すだけでも栄養バランスが整いやすくなります。


■③ 一度に食べられない時は回数を分ける

食欲がない時に、無理に一度でたくさん食べる必要はありません。

  • 朝昼晩にこだわりすぎない
  • 間食で栄養を補う
  • ヨーグルトや果物を追加する
  • スープや味噌汁を活用する

など、食べやすい形で回数を分けることも方法の一つです。


■④ 水分補給も忘れない

暑い時期は、脱水にも注意が必要です。

のどが渇いていなくてもこまめに水分・塩分を補給すること、1日あたり1.2Lを目安にすること、1時間ごとにコップ1杯、入浴前後や起床後も水分・塩分補給をすることが示されています。なお、持病がある方はかかりつけ医の指示に従う必要があります。


生活の中で気をつけたいポイント

■① 涼しい時間帯に少し動く

暑い日中に無理をする必要はありません。

  • 朝の涼しい時間
  • 夕方の短時間
  • 室内での軽い家事
  • 買い物ついでの短い歩行

など、無理のない範囲で体を動かしましょう。

👉 大切なのは、完全に動かない日を続けないことです。


■② 睡眠環境を整える

暑さで眠りが浅くなると、疲労が抜けにくくなります。

  • 室温を確認する
  • エアコンを適切に使う
  • 寝る前の水分補給を意識する
  • 寝具や服装を調整する

など、夜間の環境も見直しましょう。


■③ 体重を確認する

体重は、体調変化に気づくためのわかりやすい目安です。

  • 最近ズボンがゆるくなった
  • 顔や腕が細くなった
  • 食事量が減っている
  • 体重が減ってきた

このような変化がある場合は注意しましょう。


■④ 人と会う機会を作る

フレイルは、体だけでなく心や社会とのつながりも関係します。

  • 家族と話す
  • 友人に電話する
  • 買い物に行く
  • デイサービスや地域活動を利用する

など、人との関わりも大切です。

フレイル予防のポイント


よくある質問

Q. 夏バテとフレイルは同じですか?

A. 同じではありません。夏バテは暑さによる一時的な体調不良として起こることが多いですが、フレイルは心身の機能が低下している状態です。体重減少や筋力低下が続く場合は注意が必要です。


Q. 食欲がない時は無理に食べた方がいいですか?

A. 無理に大量に食べる必要はありません。食べやすいものを少量ずつ、回数を分けて摂ることが大切です。食事がほとんど摂れない場合は医療機関に相談しましょう。


Q. 夏でも運動した方がいいですか?

A. 暑い時間帯に無理をする必要はありません。涼しい時間帯や室内で、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。


まとめ

夏バテとフレイルは、どちらも「疲れやすい」「食欲が落ちる」といった変化が見られることがあります。

しかし、

👉 体重減少

👉 筋力低下

👉 歩く速さの低下

👉 活動量の低下

が続く場合は、フレイルにつながる可能性があります。

暑い時期こそ、

  • 食事
  • 水分補給
  • 睡眠
  • 無理のない活動
  • 家族の見守り

を意識することが大切です。

「ただの夏バテかな?」で終わらせず、小さな変化に早めに気づいて対策していきましょう。

 

 

 

 

 

 

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